広島・山口でこだわりの注文住宅の設計を行う「T.N.A」の事務所コラムページです。

事務所コラム

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早朝、散歩がてら

先週末、松山で行われていた展示会も終わり、二週続けての県外出張も終わりひと段落です。展示会は疲れますが、色んな人に自分の建築についてお話しができるので楽しいです。県外といいながら松山は意外と近かったので今度は観光で行きたいなあと思いました。昔行こうとしてあきらめた安藤忠雄さん設計の光明寺にリベンジで行きたいと思います。

 

安藤さんといえば松山市に「坂の上の雲ミュージアム」があります。なんと宿泊のホテルに近かったので二日目の朝、早起きして散歩がてら行ってきました。敷地の状況は都心に建つビルと背後にそびえる森の間に挟まれています。なんとも不思議な空間ですが、そこに建つ建物はファサードのないような、というより建物の主張がないような控えめな雰囲気で静かにたたずんでいる感じがしました。鉄、ガラス、コンクリートという近代建築の三要素を使いながら空間を主張するのはむしろ対峙する自然なのです。これが安藤建築の醍醐味だと思います。建築と自然が対峙する中でまるで建築と自然が対話する中で空間の支配権を決めているような不思議な空間。建築がある事で自然を意識し、人はそこに心を安らげるような感覚を感じます。独学時代、直島で体験した空間構成はここでも体現していたように思います。(僕の勝手な持論ですが、、、。)長いアプローチを導くコンクリートの壁、進む中でいつの間にか安藤ワールドに引き込む手法も再現されています。僕は芸術とは自分と向き合う事だと思っています。そういう意味でこの空間の作り出す世界感は必然的に自分に向き合っていく。だからこの建築は芸術の領域に入っているのかなと思います。昔ブログでかいた言葉で言えばこのこの建築は「静」の建築です。

 

なんて偉そうに語っていますが、一言でいえば自然を感じて気持ち良いといった所でしょうか。(笑)中には入れなかったですが、安藤建築の醍醐味を十分に味わう事ができました。こんな感じで松山を楽しむことができた二日間でした。

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